2013年1月29日火曜日

レイ(LEIGH)のダブテールジグ実演  ~かんたんでしょ?スルーダブテールジョイントのきつさ加減の調整~


本日は、東京からお越しのAさんのご要望で、ご購入検討中のLEIGHのダブテールジグ(今回はSuper12)の
スルーダブテールジョイントのはまり具合のきつさ加減はどのように調整するのか???
を実演させていただきました。

考えてるよりやってみるが早い!   ってやつです。

以下の説明は、こうイメージしていただくとわかりやすいかな的なわたしのアバウトで主観的な説明となりますので、説明不十分なところもあるかもしれませんのでご了承ください(笑)。

まずはこれを見てください。
 ↓ これをテールボードと言います(突起がテール。テールとテールの間の凹部分をピンソケットと言い、ここにピンがはまります。)
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 ↓ これはピンボードと言います。(突起がピン。ピンとピンの間の凹部分がテールソケットでテールがはまります)
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それではここからテストカットの手順です。 ↓

 まず、テンプレートはひっくり返してTD TAILモード(TD=スルーダブテール)にセットして、目盛位置はALLにセットします。いつも同じです。
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 ダブテールビットをセットして、テールボードをつくる(=ピンのはまる凹を切削する)。
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 ↓ とりあえずできたこのテールボード(に切削されたピンがはまる凹)を基準にして、この次に加工するピンボード(のテールがはまる凹の部分)に対しての切削量を調整して嵌合のきつさ加減を調整していきます。
(つまり嵌合具合の調整をするのにはテールボードはいじらない。①の写真でわかるよう、TD TAILモードのテールボードの加工では目盛をみて調整するという作業はありません)
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 さて、ピンボードの加工へ行きます。テンプレートはひっくり返してTD PINモードにセット。さあ、ピンボードの加工になると今度はテンプレートにきつさ調整の目盛がついていますね。テンプレートを前後にスライドさせることできつさ加減を調整できるようになっています。
 ↓ 目盛は1/2の位置にセットしました。これは先ほどテールボードを加工したダブテールビットの刃径のことを言っています。それに合わせてセットします。
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 今度はストレートビットにつけかえてピンボード(=テールソケット)を切削します。ストレートビットはいつもこの一本を使います。
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 ↓ できました!目盛を1/2の位置にセットしてテストカットした結果。嵌合具合はぴったりバッチリって感じでもう調整しなくてよさそう。あとはビットの突き出し量が足りずピンがやや埋没していますので、もう少しストレートビットを出し気味にして再度テストカットをして近づけて行く感じです。
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 今度は逆に、あえてゆるゆるになるようセットしてみました。分かりやすいように実際にはやらないくらいこんなにずらしてみました。テンプレートはさっきよりLOOSERの方向へ(=奥へ、自分から離れる方向へ)ずらしています。
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 その結果。こんなにゆるゆるになってしまいました。
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以上のような感じです。

~超まとめ~
まずテールボードをつくる。(切削深さはピンボードの厚み分。嵌合調整はこの時点ではなし。)
次にピンボードをつくる(このとき、最適な嵌合具合になるようにテンプレートの目盛を調整してテストカットを続ける。切削深さはテールボードの厚み分。)


考えてるよりもやってみるが早い!と言いつつ、説明書をちゃんと読まずにまずやっちゃえってやっちゃうとLEIGHのジグの場合チンプンカンプン。
でも、やりはじめたらとてもかんたんそうなのが伝わりましたでしょうか?

それから

 Aさんより実演のご褒美にというかお土産というかで、こんないいもの頂いちゃいました!
ハーレー乗りのAさん、前から私が「いつかは僕もハーレーに乗りたい!」と話してたのを覚えててくれてのなんともにくいプレゼント!ありがとうございま~す♪ イメトレします!
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