2011年7月26日火曜日

7/23, 24  第1回 一泊二日ウッドターニング教室の様子


7月23日、24日の土日に行われた、工房スタイルでは初めての、2日間に及ぶ木工旋盤の教室。
その様子をダイジェストで紹介します。

これから本格的に木工旋盤をはじめたいと思っている方、スキルアップしてもっともっと木工旋盤を楽しみたいという方向けの教室です。

9月10日(土)・11日(日)の2日間で第3回を開催、募集を開始しました。 ⇒ 教室詳細ページへ



今回のベストショット!
ちょっとコツのいるガウジ。初めての方でもちゃんと研げて、
なお且つちゃんとべベルを使って刃をあてられればこんな木屑が!
こんな木屑が出ていればきれいな切削面が出ている証拠です。
 
  

***1日目***

教室はまずはウッドターニングするからには絶対に習得したい「シャープニング」からスタート。
スロースピードグラインダーとONEWAY社のウルバリンというグラインディングジグを使用した研ぎ方を学びました。



センターワークの基礎。角材からのラフィングを練習。(ラフィングガウジを使用)



角材を一本のきれいな丸棒にできると、結構感動ですよね。スピンドルガウジを使って丸棒に飾りの練習も。スクレーパーやガウジ系のツールなどそれぞれのツールの違いを体感しながらすべすべの切削面にまた感動。


センターワークの練習を終え、今度は本番。もう一度角材のラフィングからマレットを制作。
マレットといってもその表面はいろんな曲面が存在します。人それぞれデザインも違いますからなおさらです。



 納得のいくかたちに仕上がったでしょうか?刃の当て方、コツはつかめましたか?




サンディングで表面を仕上げ、パーティングツールと手鋸で切り落とし。マレットの完成です。



1日目終了。おつかれさまです。写真だけ見ているとあっという間ですが10:00から18:00までみっちりとシャープニング、センターワークをやりました。
足元に積もった木屑からも結構な量を削ったのがわかります。




***2日目***

2日目はフェイスワークです。ボウルガウジで実際に作業に入る前にまず
木取りの仕方で変わる注意点やチャッキング(ワークの保持)の基本的な考え方などを理解。
木の目を意識しながら旋盤を回すということ。重要ですね。


 フェイスプレートを使ってチャックの掴みしろを含めて器の裏面を仕上げます。
サンディングにはパワーツールを使用しました。


うつわのオモテ面。もう1泊2日の教室もあっという間に終盤になりましたが、すでにお二人とも1日目の開始の時に「始めたばかりです」とか「旋盤は購入後箱にしまったまま」とおっしゃっていたのがウソのようです。
手慣れた手つきで手際よく作業は進んでいきます。
刃が切れないなと感じればさっと自分で研げて、冒頭でも紹介したこんなちぢれ麺のような木屑が出るんですから。
 2日目も終了。本当におつかれさまでした。



受講されたお二人の感想を紹介させていただきます。↓



Kさん
「基礎中の基礎シャープニングを徹底的に学び一段とウッドターニングが楽しくなり、創作意欲が増しました。今後も安全に楽しみたいです。」

本当に初めてとは思えないお方。飲食店を経営されているということで、どおりでお皿は指の入るデザイン!?さすがです。お話も楽しくさせていただきました。いつか一度お店にお邪魔したいです。


Oさん
「2日間みっちりと基礎から習うことができ大変有意義な時間を過ごすことができました。今後の作品づくりが楽しみになりました。先生をはじめスタッフの皆様には大変お世話になりました。ありがとうございました。」


ある作家の作品といってもおかしくないと話題になったのはお世辞ではないですよ。お皿も美しいフォルムで、マレットもシンプルでいいですね。




基礎を覚えて上達したい!と意欲的に参加いただいたお二人でした。
せっかく覚えたことを忘れてしまわないように家に帰ったら復習でビシビシ体にしみこませて、これからはウッドターニング、バンバン楽しんじゃってくださいね(笑)